歴史ファンでなくとも、織田信長の生涯についてはほとんどの人が知っているでしょう。
著者の北見昌朗(きたみまさお)さんは、本業である中小企業向けの賃金問題コンサルタントとしての立場から、戦国時代を雄雄しく生きた織田信長の戦い方、部下の掌握、組織論、中小企業の戦い方に関してヒントを投げかけたのが織田信長の経営塾です。
織田信長といえば、桶狭間の合戦・長篠の戦い・明知光秀や羽柴秀吉といった有能な配下などが思い浮かぶことでしょう。また、天下布武といった旗印もキーワードとしてでてくると思います。
多くの起業家や経営者、向上心の強い人達に根強い人気の信長ですが、その根拠になるのは
「天下布武」という旗印で天下統一まであと一歩というところまでのし上がったことや有能な多士済々を抱えていたこと、そしてともすれば激しすぎるほどの気性などが挙げられるでしょう。
しかし、よくよく彼の生き方を見てみると北見氏も述べていますが、信長ほど戦国時代にあって情報戦ということに注目した武将もいないだろうし、部下の登用についても大胆な取り組みをした武将もいないんですね。
この本の面白いところは、信長が先生役になり、経営者の様々な悩みに対して自身の生涯を引き合いに出しながら答える形式で分かりやすくしている所でしょうか。北見氏の仕事からくる事例なども交えることで読み手にも考えることを促している所もいいと思います。
また、この本は経営者向けとして書かれていますが、これから就職活動を始めようと思っている学生のみなさんにもお勧めしたいと思います。
就職活動は自分の働く先を探す活動ですが、面接を受けている企業の実態を判断する質問を見つけるいい材料がたくさん見つけることができるでしょう。
大体1時間ほどで読めると思います。
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